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太陽光発電は、停電などの災害時に有効なことが知られています。

例えば、停電で電気が使えないとき、日中太陽が出ていれば発電できますので、携帯電話の充電や電気ポットでお湯を沸かすなど、小さな家電製品なら動かせますので、震災で被災した方々が大変助かった、という話しは有名です。

ですので、停電時に非常に有効な太陽光発電を取り付けようと、東日本大震災以降、普及が進むようになったと言われています。
技術革新が進み、太陽光発電の価格が下がってきたことも、普及を後押ししていると言えます。

そうした中、住宅メーカーの積水ハウスでは、太陽光発電などを利用して、町単位で災害に強い町づくりを行っています。

仙台市の隣にある富谷町では、700戸を超える振興住宅地を整備していて、およそ150世帯が現在入居しています。

かつて富谷町は、東日本大震災の際、4~5日ほど停電する状態に陥ってしまいました。
当時の経験を踏まえ、一部の住宅になりますが、世界初の試みとして、3つの電池を設置しています。

まず1つ目は、太陽光発電に必要な太陽電池。
そして2つ目は、ガスにより電気とお湯を作る燃料電池を設置することで、月々の光熱費が2万~3万円も削減可能になりました。

最後の3つ目は蓄電池で、停電時にバックアップ用電源として利用できますので、もし災害時に停電したとしても、しばらくは電気が使えますので、夜でも部屋が明るく、電気ストーブなどの暖房が利用でき、寒さをしのぐことができます。

以上、3つの電池によって地震や災害に非常に強い町にすることが、可能になるのです。

停電から自動で復旧?制震システムが家を守る!!

では実際に停電した場合、どういったことが起こるのでしょうか。
富谷町に1年前に引越して住んでいるAさんの家で、停電した状況を実験した内容をご紹介します。

停電を再現するために、わざとブレーカーを落としてみました。

当然、部屋が真っ暗になってしまいます。
ですが、5秒後には電気が復旧して、部屋の電気が付きました。

他のメーカー製品だと、切り替えが手動になり、大変面倒な操作が必要ですが、積水ハウスであれば、自動制御で復旧が可能になります。

Aさんの感想は、
「電気の復旧が一瞬でできた。
思ったよりも早く復旧したので、不安になることは無いですね」
と語っていました。

3つの電池のおかげで、停電などの災害が起こったとしても、数日は生活することができそうです。

Aさんは、2011年の東日本大震災の際、石巻で被災した経験があります。
現在の住宅を購入する理由を訪ねると、決め手の判断は地震に強い家だから、だと言います。

3つの電池以外の設備としては、住宅の揺れを抑えてくれる、制震システムが完備されています。
地震の際に発生した建物の揺れのエネルギーが、壁の中に埋め込まれたフレームによって、熱エネルギーに変換されて吸収される仕組みです。

制震システムによって、建物の揺れがおよそ半分に減り、地震の揺れによる部屋内部の破損や、家具が転倒することを防ぐことが可能になります。

壊れにくい建物にすることも、災害の際に被害を最小限に食い止める、有効な手段となると言えるでしょう。

最後は人と人との繋がり

ほか、住宅設備以外でも、被害を最小限に防ぐ工夫がされています。

住宅地の中心付近に、集会所を設置することで、地域の住民の交流の場をつくり、お互いに助け合うことで災害に強い町づくりを進めようと取り組んでいます。

具体的な活動としては、「隣人祭り」という催しを行うことで、各家庭から飲み物や食べ物を持ち込み、交流を深めることで、災害時の助け合いの心を強めよう、ということを目指しています。

積水ハウスでは、富谷町のような町単位での防災に向けての活動を、全国16ヵ所で実施しているとのことです。
もはや住宅メーカーは、家を建てるだけでは無く町全体をプロデュースし、災害に負けない仕組み作りが必要とされるようになっているのです。

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